日本人に最も足りない教養=宗教の知識
世界各国から「日本人は宗教の知識がなさすぎる」と言われているそうで、最近まで私もその1人でした。(今もまだそうだと思います...)
これから海外に行く方やビジネスをする方に
限らず、グローバル化した日本に住む日本人
にとっても重要な課題だと言えます。
私は宗教の知識を持つこと=日本人がよく言う「空気を読む」「おもてなし」と一緒、むしろそれ以上だと感じています。
グローバル社会で生きる現代人にとっての
「宗教の知識の大切さ」「宗教を持つ人への理解」を知識として知っておくことで、「今後のコミュニケーションで失敗しない」
きっかけになればと思い今回紹介していきたいと思います☺️✨
まずは...
★なぜ日本人は信仰を聞かれて「無宗教」と答えたがるのか
その原因は新興宗教にあるそうです。
新興宗教に対する警戒心が生まれ、自分に信仰があると答えれば、そうした新興宗教の信者だと思われるのではないかという意識が生まれ、無宗教と答えるようになったという説があります。
日本人の「無宗教」というとらえ方には、
「自分は怪しげな新興宗教の信者ではない」
というニュアンスが強くこめられています。
年を重ね、人生の終わりや老後を意識するようになると、日本人ははっきりと自分の信仰を意識するようになる。それしか、死に向かいつつある自己を支える基盤を見いだすことができないから。。。
ちなみに新興宗教のよく行ってる「宗教勧誘」ビラ配りなどは信者を増やす為ではなく、誰にも相手にされない絶望感を味あわせ、大事な人たちから切り離し孤立させ、より団体に囲うテクニックらしいです...怖いですね...
いろいろ種類はあるそうですが、中にはもちろん寄付などもなく、大体お金が絡むビジネスが関わることも多いのでお気をつけ下さい🙏
さて本題です!!
今回は、私が衝撃を受けた本
「世界5大宗教入門 世界94カ国で学んだ元外交官が教える ビジネスエリートの必須教養」
2019年8月に発行されたばかりで内容も比較的新しい本です✨
面白いと思ったポイントの要約と私の意見も
少し入れつつご紹介したいと思います😊✨
著者の山中俊之さんは外務省からキャリアをスタートし、エジプト、イギリス、サウジアラビアに赴任し、エジプトでは現地の家庭で下宿してアラビア語を習得。
退職・起業後は高野山大学で仏教や比較宗教について学び、それらの経験をコンサルタン
ト、研修講師としてビジネスパーソンに伝えているめちゃくちゃ優秀な方です!!
1、教養とは、世界で活躍するための「パスポート」である
日本人同士であれば、「〇〇大学出身です」というと、その人の知的レベルがなんとなく伝わったり「一流企業勤務=教養人」とみなされることもあるでしょう。
しかし世界のエリートが集まる場では、
あなたがいくら日本の有名大学出身だと言っても、企業名を言っても知的レベルの証明にはならない。
更に、「THE世界大学ランキング」では、東大は42位と世界一流校にはほど遠いのが現状。
外国人の前で、日本では一流とされる大学の名を出したところで、「ふうん、そういう大学が、この世界の片隅にあるのね。」で終わってしまうのです。
出身大学名にこだわっていると世界の基準から外れた痛い人になってしまう。
本当の教養ある人とは
「世界の様々な社会、人の立場になって考え、行動でき、その社会の歴史や文化、価値観を知っている人」なのです。
この歴史、文化、価値観の基底にあるのが
「宗教」であり、世界レベルの教養を身に付けられる近道となります。
山中さんは、この雑談力は世界で働く人の武器であり、教養は知的資本でありまさに世界で活躍するパスポートのようなものだとおっしゃっています😊
2、物事のあらゆる側面で宗教の影響が見られる
世界経済の動きには、宗教が影響しています。
アメリカの大統領選には、候補者がキリスト教のどの宗派の票を得るかが大きく影響していたり、多くの日本人が「現代的でカジュアル」というイメージを抱くアメリカ🇺🇸は、実は世界でトップレベルの宗教的な国家なのです。
3、「私は無宗教です」は、世界では非常識な発言
もし外国人がいる場でこの発言をしたら、
相手が日本通か無神論者の場合を除き、間違いなく違和感を抱きます。
「私は善悪の区別もできない、非常識な人間なんです」と告白されたと受け取る相手もいるほどです。
そして、外国人に「無宗教ということは、神についてどのように定義しているのか。無神論についてはどうお考えだろう。是非意見を伺いたい」と言われても答えられないのが日本人なのです。
しかし日本人は決して無宗教ではありません。
「ありがとう」「いただきます」という言葉も
初詣でお祈りをするのも仏教と関係しています。
確かに仏教だから...と言う人でも
仏教についてどのように信仰し仏教についてどう考えているか、語れる人も少ない気がします🤔
4、日本人の「宗教偏差値」が世界最低レベル
2016年、国際イベントG7で各国首脳が伊勢神宮に案内されましたが、外務省の中でも本当に案内するか議論がされたそうです。
お参りがブームになり、今の日本人にとって伊勢神宮は観光スポットとなり、「諸外国のトップに日本を伝統を見てもらうならぴったりの場所だ!」と安易に考えてしまう人もたくさんいます。
しかし伊勢神宮は、日本の神道の大元締めである宗教施設。宗教的価値観が合わない人にとって、信じてもない神にお参りすることは抵抗があり、G7の首脳陣は安倍総理以外キリスト教徒なのでみな伊勢神宮には行ったものの、参拝はされなかったそうです。
G20はもっとややこしく、近隣アジアの人にとって日本の神道は、戦後の国家神道と結びつき、ネガティブな印象にもなり得るそうです。
日本人の多くは、神社で初詣し、キリスト教徒でなくても教会で結婚式を挙げ、クリスマスを祝い、仏教徒と意識はないけれどお葬式にはお坊さんを呼び、死んだら先祖代々のお墓に入って当然だと思ってます。
だからつい、宗教はイベントと考えてしまうのかもしれませんが、これは世界の非常識です。
「大きなイベントの背後には重厚な宗教的要素がある」と意識すべきなのです。
5、東アジアを一歩出たら「宗教の知識」が特に必要
アメリカは、世界でもトップレベルの宗教的な国家。そんなアメリカ人が、日本人に自分たちの宗教の話をしてくることが少ないのは、「よく知らないだろう」と思っているから。
それなのに日本人が雑談をしているうちに宗教に関連する話題になり、無知であるために地雷を踏むパターンが多い……。
欧米の人たちは、現在アメリカでも人気が高まっている禅や瞑想への興味から「日本人なら仏教について詳しく教えてくれるだろう」という期待を持っています。
最低限、「今のままの宗教偏差値ではまずい!」という意識は必要ではないか...と山中さんはおっしゃっています。
6、「ブリッジする会話」でグローバルテラシーを高める
「グローバルテラシー」とは、教養をもとに共感力を高めていく能力のことです。
「ブリッジする会話」とは、相手の国や社会、人の価値観を踏まえた上でその長所について話す。
相手の国の歴史や文化、宗教、言語などについて最低限の正確な知識を持ち、相手の価値観に合わせて会話をブリッジすることは今後のビジネスエリートにとって不可欠な素養といえるでしょう。
7、知らないでいるとマイナスになる「地雷」や「NG」を知っておこう!
ユダヤ教徒はウロコのない魚🐟、イスラム教徒は豚肉🐷、ヒンドュー教徒は牛🐄を食べないことや直箸で他人と料理をつつくのはNG...などなど!
余談ですが...日本人の飲食店の方に、もしこうゆう知識を持ってもらえたら...
ヒジャブを被った外国人の方がお店に来た時、「この料理には豚肉が使われてますよ🙅♀️」など片言英語でも教えてあげられたりしますよね✨
相手も嬉しいと思うしこれこそが日本の行うべき「おもてなし」ではないかと思います😊
握手についても書かれていました。
私👩🏻もやりがちですが両手握手も止めたほうがいいそうです。海外で握手をする時は右手のみで行うのが無難。
イスラム教やヒンドュー教では左手は不浄とされるので右手で握手が基本🤝(キリストも左手はあまりよくないイメージがあるそう)
あなたが男性の場合、イスラム教徒の女性には相手が手を差し伸べてこない限り自分から握手を求めてはいけません。女性同士はOK🙆♀️
私も最初バリで知らずに彼の親戚や友達の男性に手を差し伸べたけど誰にも握手してもらえなかった悲しい思い出があります...😅
8、「ありがとう」と「いただきます」
実際のこところ、日本人はとても宗教的な民族です。これは有名だとは思いますが、
「ありがとう」は仏教用語。
「何もいらない。あるがままで、存在自体がありがたい」という仏教の教えからきており日常的に使います。
「ありがとう=宗教」という意識を持っている人があまりいないだけです。
「いただきます」も仏教から来た言葉で「命をいただいて申し訳ございません」というニュアンスすらあります。
以上!!長々失礼しました...💦💦
ここには全て書きませんでしたがこの本には
5代宗教の基礎知識の他に、重要なポイントを学べ多角的に考える力をつけることが出来る内容が詰まってます✨✨
グローバル社会になった今、
海外にいようが日本にいようが
「世界の様々な社会、人の立場になって考え、行動でき、その社会の歴史や文化、価値観を知っている人」
になり、世界で活躍する為のパスポートを一緒に手に入れませんか😊💕